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  • 2008.03.19 Wednesday
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釈迦、日蓮、戸田、三聖会談(1)霊界

ここは霊界の会議室。

会議室の中央に白いテーブルと、その周辺に白い椅子が4つ置いてある。

その椅子の一つに、忽然と一人の人物が姿を表す。
痩せ型で、60歳近い男。
丸メガネをかけ、鼻の下にヒゲを生やしている。

この人物は、価値哲学学会第二代会長、戸田少聖である。

戸田 参ったなあ。あの方に呼びつけられてしまったよ。
   会議だってさ。
   霊界ってのは、エライところで、
   時々、色んな人が集まって会議やるんだよな。
      
   死んでも絵に描いてあるような地獄とか、
   極楽みたいなものは無くて、死んだ者はみな、
   同じこの霊界ってところに集まる。

   動物も植物もみんなだぜ。
   犬は犬として、この霊界を歩き回り、
   魚だっていて、雲の中を、まるで海のように泳いでいる。
   
   恐ろしいのは、下界では、動物や植物は言葉を持たないが、
   霊界では動物も植物も話ができるのさ。
   口を動かしているわけじゃなくて、意志が交流し合うんだな。

   飼い主と飼い犬が霊界で出会って
   「ポチ、おまえ元気でやっていたかい?」
   「また会えてうれしいワン」
   とかやってるんだぜ。
   おどろいちゃうよ、まったく。
   
   こりゃ、いい例だけど、もし、飼い犬をいじめていたとしたらどうなるか?
   犬のほうが先に死んで、飼い主が後で行くケースが多いんだけど、
   犬は必ず飼い主を待っているんだな。
   飼い主はもちろん、驚き、犬に何言われるのか、ビクビクするわけだ。
   すると犬は
   「生前は育ててただき、ありがとうございました」
   と、こう言うのさ。
   
   普通、ののしるだろう?
   でも、この霊界では違うのさ。
   そりゃ、霊界に来た最初の頃、下界の頃の性格を引きずる。
   でも、数ヶ月もすると、浄化されて、自己反省するようになるんだな。
   
   飼い主としては、犬にののしられたほうがマシだよな。
   でも、こうやって礼を言われたら、ひたすら羞恥心が沸いて来る。
   そして、数ヶ月すりゃ、魂がだんだん浄化されてくるから、
   自分がどれだけ悪いことをしていたか、自分でわかるのさ。
   自分の醜い姿を鏡に映すようなもので、大変な後悔の念が沸いて来る。

   これは一時が万事。
   生前、そうとうひどい事やって生きて来た人は、あの世でひどく悔やむ。
   迷惑をかけた人とかに会うわけさ。
   いや、そういう人にこそ、会うようになってるんだ。
   この霊界は。
   だから、そういう人に会って、顔から火の出るような、
   穴があったら入りたい気分になる。
   でも、霊界には隠れる場所はどこにも無いのさ。
   これが地獄。

   反対に、世の為、人の為に尽くして着た人は、
   霊界に来て、みんなに感謝される。
   これが極楽さ。

   会議って言うのは、その人が一体、何をやって来たかってことを、
   何人かで集まって話し合うのさ。
   それで自己反省するわけ。
   生前の行いが悪かった人間ほど、恥をかくことになる。
   まさに地獄の思いさ。  

   なんて考えているうちに、あの方が来ちゃったよ。

もう一つの席に、四十歳くらいの、ネパール系の男が現れる。
白い袈裟を着て、額に赤い点をつけ、頭はパンチパーマ。
この男は、仏教の開祖、釈迦如来である。

釈迦 やあ、戸田君、待たせたね。

戸田 これはこれはお久しぶりでございます。
   今日は、お若いですね。

釈迦 霊界には肉体が無いからね。
   いわばバーチャルだから、いつでも好きな年齢に設定できるのさ。
   
   今日、わざわざ来てもらったのは、相変わらず、君の宗教団体・・・

戸田 価値哲学学会でございますか。 

釈迦 そうそう、その学会さ。
   これが相変わらず、色々と世間を騒がしている。
   それで、もう一度、会議をしなきゃならないと思ってね。

   何もここは私が君達を責める場じゃないよ。
   私も含めて、みんなで反省するってことさ。

戸田 はい。
   覚悟して来ております。

釈迦 それにしても、彼はまだ来てないようだね。

すると、空いた席に、ネズミ色の袈裟をかけた、頭が坊主の男が現れる。
60歳くらいで、骨格ががっちりしている。

現れるやいなや、突如、テーブルの下に潜り込もうとする。

釈迦 おいおい、日蓮君。
   気持ちはわかるが、そう隠れようとしてはならない。
   ちゃんと座りなさい。

日蓮 はい、すみません。

日蓮、ちらっと戸田を見て、恥ずかしそうに一礼する。

戸田 大聖人、お久しぶりです。

日蓮 大聖人と呼ぶのはやめてくれと言っているでしょう。

戸田 あ、いや、生前の習慣が抜けなくて。

釈迦 それじゃあ、はじめよう。
   日蓮君も戸田君も、自分の部屋においてあるモニターは観ているだろうね。

戸田 観たくなくても、霊界には、各自の部屋にモニターが設置してあって、
   下界の様子が常に放送されており、
   暇があれば、それを観ている事になります。
   我々霊魂には、睡眠時間が必要ありませんので、他にやる事もなく、
   また、どうしても下界が気になり、観ざるを得ないわけです。

日蓮 霊界に来て700年、毎日、毎日、モニターを観ております。
   自分のやった事が、こんな風に後世に波及してしまったのか。
   毎日、悔しさと悲しさと後悔の念でいっぱいです。

釈迦 そんな事を言ったら、私など2千年以上だぞ。
   日蓮君や戸田君の比較ではなかろう。

   それでも、霊界でいろんな人と会い、
   部屋に帰ったらモニターを観る。
   そして、たまには会議も行う。
   この中で反省を繰り返す中で、我々の魂は浄化されて行くのだ。

戸田 以前、自分がさんざん食った豚と会議をやったわけでございます。
   悪態の一つもついてもらえば、まだ救われるものの、
   「それが弱肉強食というものだブー。自然の摂理だから仕方ないブー。
    ま、ちょっと食いすぎちゃったかも知れないけどね、ブー。」
   と、まるで恨んでないわけでございます。
   それどころか
   「ボクたちは人に食われた事で徳を積めた。
    そのおかげで、次は人に生まれ変わる事ができるんだブー。
    感謝してるブー。」
   と、こうでございます。
   私は泣けて泣けて、仕方ありませんでした。

釈迦 そう言えば、私はブタ肉に当たって、死んだのだったな・・・

日蓮 私など、霊界に来てすぐに、
   真言宗の空海上人、臨済宗の栄西上人、
   浄土宗の法然上人らとの会議に呼ばれたのですよ。
   つまり、要するに私が言って来たところの邪宗の上人方です。
   
   私は生前、大衆に、念仏者は地獄に堕ちると説いて来たのです。
   その私が念仏の宗祖と顔を合わせた気まずさよ。
   
   霊界に来ますと、教義なんてものは意味がないって、みんな痛感する。
   宗派だ、門流だって事が、バカバカしい事だと気づく。
   すべての宗教、宗派は、みなすべて欠点あり、長所あり、
   だからこそ、すべての宗教者は自己を反省する目を持ち、
   他の宗教からも積極的に学ばねばならない。
   そして、見識を深めねばならない。
   
   にも関わらず、私は、仏教以外の宗教を外道だと批判し、
   他の宗派を邪宗であるとののしった。

   私ほどではないですが、生前、法然さんも同じような事を
   やって来たのであります。
   ですから、法然さんも
   「それは、お互いさまですよ。」
   と言ってくれたのですが、それでも恥ずかしい思いをしたのです。

   空海上人に対しては
   「あなたの法門を真似しながら、否定することをしてしまい、
    申しわけございません。」
   と謝りましたら、
   「それは大なり小なり、どんな方もやっている事です。
    私だって、密教は顕教の延長線上に成立したのに、
    顕教は密教よりも劣っていると主張して来たのです。
    お互いさまでございますよ。」
   と、こうでございます。

   栄西上人に対しては
   「法華経にも、真理は文字では言い表せないと言う、
    いわゆる不立文字の義が書いているのに、
    禅の法門だけを一方的に否定してしまいました。」
   と詫びましたら、
   「法門を言葉にして人に伝えるというのは
    なかなか難しい事でございますね。」
   と、この方もまったく責めて来ない。

   その後、真言律宗の忍性上人、いわゆる極楽寺良観さまも霊界に来られ、
   お会いしたのです。
   「あなたはハンセン氏病患者を救済するという具体的な菩薩行をなされ、
    私は口先の法門しか説いて来なかった。
    にも関わらず、私はあなたにキバをむいた。
    私が竜の口で打ち首になろうとした時、
    あなたは減刑の嘆願書まで出してくださった。
    それでも、私はあなたを逆恨みし続けたのです。
    何と申し上げて良いか。」
   と泣いておりましたら
   「もう過ぎた事は良いのです。
    私が一つ残念に思っているのは、
    江戸時代に良寛上人という温厚で徳のある禅僧が生まれ、
    その方と私が、今現在も、混同されているという事です。
    これには良寛さんのほうも苦い顔です。」
   などと、冗談を言ってなぐさめてくれたのです。

   念仏無間地獄、禅天魔、律国賊、真言亡国。
   この方々とこの霊界で会ってしまった。
   これこそ、針のむしろですよ。

   何よりも恥ずかしいのは、私の弟子達、つまり、
   私を宗祖として崇拝して来た、法華信者達との会議です。
   
   熱心に信仰した者ほど、周囲の者を強引に折伏し、
   その結果、友人も失い、親類、家族も失ってしまった。
   こういう者と会うたびに、
   本当に申し訳ない事をしたと詫びるしかないのです。

戸田 わかります。
   私も日々そうです。

   死んでばかりの頃は、まだ自分の宗教が正しいと思い込んでますから、
   霊界に来るやいなや、私に会いに来て、
   「先生〜、お会いできてうれしいです。
    ここは霊山浄土ですね。よかった。学会の教えは正しかったんですね。」
   などと狂気する。
   本当に当惑してしまいます。

戸田、日蓮、二人ともうなだれる。

釈迦 え、まあ、それでは本題に入りたいと思うが、
   お二人とも、価値哲学学会、いわゆる学会の現在の状況だが、
   これについてはいかなる印象を持っておられるかな。
   
戸田 私の弟子の山田伸作君ですが、やり方に極端な面もありますが、
   私の構想に基づいて、行動していると思います。

釈迦 たとえば、どういう風にだね。

戸田 政界、財界、司法界、行政の各分野において、学会が力を発揮する。
   これが私の構想でありました。
   本家の法華正宗と分離した事は、私の想像外でありましたが、
   私が日頃、本山に抗議を行って来た事から考えますと、
   山田君がこのような判断をしたのも当然の成り行きでしょう。

日蓮 私も、学会のやり方に非常に問題点が多いのは理解しておりますが、
   そもそも、学会のような強引な布教方法を生み出したのは、
   私の教え自体に問題があるからです。
   すべてこれは私の責任です。
   お釈迦さま、申し訳ございません。

釈迦 いやいや、私に謝るのは筋が違う。
   そもそも、数知れぬ仏教宗派が誕生し、
   世の中が混乱してしまったのは、
   私の伝道の仕方が間違っていたからだ。

   私は「こだわるな」と言うのが主義主張であったため、
   教えを文字に刻む事までこだわりであると感じ、
   それをやって来なかった。

   私の死後、私の直接の弟子達が、
   記憶をもとに私の教えを「経」として残したから多少は良いが、
   その後、私の名のもとに、勝手に経を成す者が出て来た。
   
   私が石版にでも経を刻みつけ、同じものをいくつもつくり、
   方々の洞窟に埋めたり、方々の偉人、賢人に託したりすれば、
   ここまで、教えが変質して広まる事は避けられただろう。

日蓮 私は、すべての経典をお釈迦さまの教えとみなし、
   その中で、法華経が一番優れているという考え方を広めてしまいました。
   知らなかったとは言え、偏狭な教えを説いて、
   人々に大変、申し訳ないことをしたと思っております。

釈迦 霊界で、その法華経を書いたという人々に出会ったが、恐縮していたな。
   私は
   「それでも、法華経は、いい役割も果たしているようですよ。」
   と言っておいたが。

戸田 お釈迦さまの教えだけが真実の教えではなく、
   色々な思想を学んで、広いものの見方をするというほうが、
   霊界から見ると正しいわけで、
   そう考えますと、法華経をはじめとする大乗仏教は、良い教えなのですが。

釈迦 私は中道と言いながら、禁欲を説き過ぎたからな。
   結局、本当に悟りを開くには、出家するしか無いと語って来た。
   それでは、在家者が救われぬ思いをするのは当然だ。
   大乗仏教は、在家者を救うための教えとして、生まれて来たんだ。

日蓮 お釈迦さまの名を語って、お経を書いているという点が問題なのですね。

戸田 生前、私は、大乗仏教は
   お釈迦さまの教えとは異なるものだという話は知っておりました。
   ですが、あえてそこに目を向けず、
   法華経はお釈迦さまの説いた教えと、主張して来てしまいました。
   そのほうがビジネスとして都合が良いからでございます。

戸田、日蓮、うなだれる。

(つづく)

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